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Forex Intelligenceのストラテジスト紹介

葛城 北斗

相場麻薬中毒患者

ストラテジストコメント

2014/06/09 14:57

過去の歴史を見ると天井はまだ先

 5月29日付け「投資日報」新聞、1面 大和三山の記事より

 昨年とは異なり最近の日本株への米国株の影響度が一段と大きくなってきた。歴史的にはNY株とヨーロッパ株には強い相関度がみられるが、日本経済のグローバル化が一段と進展した現在では東京市場へのウォール街の動向の感応度は一段と高まってきた。それだけに先行きを判断するにはNY株の動きを適確につかむことが絶対的に必要条件になってきた。

 現在、ウォール街でもっとも注目されているストラティジストにジェフリー・クライントップ(LPLフィナンシャル)がいる。彼は最近のレポートで「株価関連のもっとも注目すべき指標は、弱気相場の開始にはほど遠いことを示唆している」と現状を分析した。
要約は以下の通り。

「過去 50年間の全ての不況は連銀の引締め政策による逆イールドカーブの出現に先行した。過去7回のうち7回ともこのことが言える。これまでの事例ではリセッションのスタートの 12カ月前に出現したが、リードタイムのレンジは5カ月〜16カ月である。株式の天井は逆イールドカーブの始まりとセッションに先行するが、同時に企業の減益局面をともなう」。「現在の長期金利は2.5%で低位だが、イールドカーブを逆転させ(短期が長期を上回る)、短期金利が長期金利を0.5%上回るには、早くても2017年までは考えられない。

 過去の歴史からすると長期的な下落相場の出現までには相当な時間が必要であり、相場の天井はまだまだ先になる」。

 以上がジェフリー・クライントップの相場分析である。ウォール街で最近の相場の上下への変動率の大きい展開がみられ、相場の先行きをみる上での不安感につながっているが、彼は景気のファンダメンタルと相場の関係を分析するために過去 50年間のイールドカーブと株価の関連を調べた。そしてかなり高い確度のあることを強調している。最近の相場の変動率の高さは相場の天井圏とは関係はないと主張している。イールドカーブは正常な経済の状況下では短期金利(連銀が政策目標にする金利)は長期金利( 10年国債)より低いのが普通だが、先行きに景気のスローダウン懸念が出てくると長期金利を短期金利が上回る。いわゆる逆イールドカーブである。そのような状況はリセッションの到来の 12カ月前に起こってきた。現在は短期金利ゼロ、長期金利2.6%なので逆イールドとはほど遠いといえる。

 NY株の変動率の高いのはファンアメンタルよりも別な要因から生じている。国際的な地政学リスク、中国の成長減速、米国景気の低水準の成長、ヨーロッパ景気の停滞、オクラホマ地震、太陽光の異変による通信障害、アフリカでのエボラ伝染病などが言われているが、相場の5〜 10%の調整は本格的な調整相場の到来を意味しない。

  ※            ※

 現在、米株式市場は恐ろしいほどの強さを見せています。ダウ平均は年初からの調整レンジを6月に入って本格的に上抜け、加速局面、S&P500は5月末から上抜け、こちらも加速状態に入っています。
 世界の株価指数ではドイツのDAX指数も同様、5月末から史上最高値を更新中。先週末はインド株も暴騰していますが、この市場は今年、世界でいち早く上昇に転じており、3月には史上最高値を更新。世界の株式市場のリード役となっています。

 日本と中国、ロシアが遅れていますが、昨年は日本の株式市場の上昇率が最も大きかったことにより、今はその反動と考えれば妥当なところかもしれません。
 しかし6月に入ってから、世界の株式の上昇に追いつけとばかり、日経平均も調子よく上げ始めました。出遅れ市場として、日本の市場が再び脚光を浴びることになるかもしれません。

 日経平均の月足チャートを見ると、1996年6月の高値以降、引かれた長期の下降トレンドラインを昨年末、およそ17年半ぶりに上抜けたのですが、1月以降の下落でまた下抜けてしまいました。今、再びチャレンジしています。通常で考えれば、もう一度上抜けば、今度は加速して上昇する局面になると見ます。その目安は9カ月移動平均(現在14,986)を最低限維持することです。
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