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Forex Intelligenceのストラテジスト紹介

葛城 北斗

相場麻薬中毒患者

ストラテジストコメント

2014/09/01 16:45

記憶にないウォーレン・バフェットのGM買い

 投資日報新聞の1面、大和サンザンの記事より掲載

 最近、SECに機関投資家やヘッジファンドなど大手機関投資家が3カ月毎の株式大量取得の報告を行なったが、それによるとウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイがゼネラル・モーターズ(GM)の第9位の大株主に顔を出した。

 バフェットが自動車株の大株主に登場したことは記憶にないが、成長株ではなく典型的な景気循環株である自動株に食指を動かすのは珍しい。GMはリーマンショックの時には経営に行き詰まり、政府が資金面で援助し立ち直った。今回、バークシャー・ハサウェイが新規に取得した株は3000万株で金額にすると 10億㌦(1020億円)強である。

 自動車株のような景気循環株に手を出すのは珍しく、市場では意外性が走った。投資金額が10億㌦というのはバークシャー・ハサウェイにとっては大きな投資ではないが、最近はバフェットには手元流動性が積み上がり1兆円クラスの大型投資物件の物色中であった。
 果たしてGMがその種の候補に入るかどうかは不明だが、先にIBMに1兆円以上を投資し大株主になったときも最初の投資は大きくはなく買い増していっただけに、GMも時間を掛けて今後は買い増していく可能性は十分に考えられる。

 われわれにとって関心があるのは、バフェットがGMに本腰を入れるなら、東京市場ではしばらく休養してきたトヨタ自動車(7203)のような自動車株にも新しい視点での評価が出てくる可能性があることだ。GMは公的資金が注入されたあと、2010年末には再建を果たし、再上場された。公開後はヘッジファンドや大手投信が競って投資したが、早くから目をつけたヘッジファンドはその後利食いして、大株主からは消えた。

 バフェットが特に注目するのは新経営者のメアリー・バーラの手腕である。GMでは生えぬきの電気工学専門のエンジニアで、最近バフェットが語ったところによると早くから彼女の経営手腕には目をつけていたフシがある。自動車はガソリン・エンジンの時代から電気自動車の時代に移行し、世界の業界地図は大きく塗り変わる可能性が出てきた。
 その激動期はこれからが本番であり、米国でのテスラモーターズ(TSLA)のような新星が自動車業界では誕生し株価は急騰している。バフェットは自動車業界での覇者にGMが甦ることを期待しているのだろう。

 今後はIBMのケースのように大株主になるために、さらに買い増す可能性は十分に考えられる。バフェットのGM買いは日本のトヨタ自動車をはじめ他の自動車株も新しい視点で評価される可能性が出てきた。最近、日本の公的年金GPIFの新しい運用会社に米運用会社ハリス・アソシエイツが指名された。この会社の看板ファンドであるインターナショナル・ファンドの運用者は有名なデービッド・ヘローだ。

 モーニングスターが 21世紀初頭 10年間の最優秀ファンド・マネージャーという称号を贈った。最近、彼は日本株ではトヨタ自、ホンダに大量投資し、日本株投資のトップピックにした。バフェット、ヘローのような有名投資家の間では自動車株の再評価が始まった。
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 トヨタは13年5月に高値を付けた後、年末までトライアングル。そして14年前半は下抜け、4〜5月で一旦底を打ったように見えます。消費増税前の駆け込み需要、その反動を年初に織り込んだような感じです。7月以降のトライアングルが終息気味。下放れは5500円前後が買い場。上放れは昨年5月高値が目標となります。

 今は若者の自動車離れなど言われていますが、エネルギー革命から自動車は大きく変わり得る要素をもっており、さらにロボットや航空産業へと幅広く次世代産業の一旦も担っているようです。

 バフェットは長期投資で有名ですが、この先何年かすれば、彼の自動車株買いは先見の明があったことが判明するかもしれません。
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