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Forex Intelligenceのストラテジスト紹介

葛城 北斗

相場麻薬中毒患者

ストラテジストコメント

2016/02/03 14:02

最後の切り札放つ

筆者が書いています金融版投資日報(2月1日号)より掲載

 後がない日銀の金融政策

 1月29日の日銀政策決定会合はマイナス金利の導入であった。この日の東京市場は118.90でスタート、昼前には118.50近辺まで下落したが、会議がやや長引いたことで、マイナス金利の発表を期待し、昼12時半には思惑が交錯して118.80±0.40の高下を繰り返して、政策が発表され、マイナス金利導入。その10分後には121円40台まで続伸、株は600円以上の上昇。しかしその後すぐに売られて119.10、株は一時前日比マイナスまで売られ、そして両市場、戻している。
 この結果、最後の切り札を出してしまったとの感はある。かなり本気の追加緩和であるものの、「後がない、手詰まり状態になるのでは」といった市場の懸念が入り混じり、相場が高下したのが正直なところだろう。
 さて、ストラテジーでは120円以上の引け値にストップをかけるとしたが、このサプライズ的な内容(少なくとも1週間前までは)が今後のマーケットにどのような影響与えるか。
 識者の間ではこのマイナス金利は量的拡大の限界を認めたという事を発表したようなもの、苦肉のマイナス金利導入は緩和を迫られた局面を何とかしのぐための方策にすぎない、つまり時間稼ぎにしか過ぎないとの批判がある。
 答えは相場が決めることだが、月曜日以降120円以下で引けて来るようであれば、それは12月18日の如く、戻した分の倍返し、あるいはトリプル返しが入ってもおかしくない。その時、次の一手が見えない。あっても欧州のように、マイナス幅をやや拡大する程度の小細工しかできない。

 いよいよ追いつめられた黒田日銀部隊。バズーカはもう効かない。ドル円はストップアウトしても、もう一度売りから入りたい。121円以上売り直し、少なくとも倍返しで118円以下へのトライ。やや115円割れは遠ざかったが、次のサブサイクルの下げではテストすると見る。

 今週は雇用統計。そこまで反騰が続くようであれば、8月、10月安値を結んだラインへのプルバックで終わると見る。いずれにしてもこれまで述べた如く「2016年は5年サイクルボトムに向けた下落が到来すると想定しているので、中途半端なところで全てのショートを利食いするのは控えたい」。売り方試練だが、また売り直して下げに備える。

 ※       ※

 日銀黒田総裁は緩和の幅が広くなったとコメントしていますが、サプライズではありません。量的緩和の限界説が問われている現状、マイナス金利幅を0.1から0.2へ拡大する程度で、小出しする限り、サプライズはありません。逆に日銀はサプライズでないと市場が言うことを聞かないと認識しており、次の一手のサプライズが見当たりません。
 次の円高、株安局面、どのように対処するのでしょうか。ドル売り介入するしか手がないかもしれませんが、それも一過性であればまた戻りが売られます。

 目先、上述のプルバックが終わったようです。雇用統計、上げても二番天井で終われば怒涛の売りが入る恐れありとみますが、すでに下げていれば、売り方の買い戻し。それでも戻り売りになると見ます。
 なぜならドル円相場の5年サイクルが天井を打ち、ボトムに向けての下げ過程に入っているからです。
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